お豊潤なコクとマイルドな飲み心地、
ペルーの秘境から「フェスパ農園」のレッドブルボンが入荷しました。
前回はティピカで、品種による香味の違いをお楽しみいただけます。
高い生産技術と理想的な栽培環境から生まれる
素晴らしくクリーンな味わいです。
日本において一般的にペルーのコーヒーはあまり流通 していません。
山脈の入り組む険しい環境で、 コーヒーを運ぶインフラが
しっかりと整備さ れていないことが要因の一つでした。
しかし、コロンビア南部の優良産地と地理的状況も似ているため、
栽培環境として高いポテンシャルを秘めています。
農園主のウィルダー・ガ ルシアさんはまだ 20 代の若き生産者ですが、
生産者としての見識や意欲には脱帽します。
農園管理に関する最新の専門知識を学び、
自身の農地の生産性・品質双方を飛躍的に向上させた実力者です。
そんなウィルダーは、フェ スパ農園にはブルボンが
カップ的にも生産量的にも適していると考えており、
混植区画や カトゥーラ区画の一部をブルボンに植え替えていっています。
今回はそのブルボン品種。
豊かなコクとフローラルな華やかさ、明るい酸味に加え、
濃縮感のある甘みや柔らかなコクがゆっくりと広がります。
毎日飲んでも飽きることのない極上のマイルドさをご体感ください。
是非!!
【概要】
農園名:フェスパ農園
所在:カハマルカ県ハエン郡ウワバル地区ウアコ
生産者:ウィルダー・ガルシア
標高:1,700-2,000m
生産量:170袋程度
農地:現在11ha農地。土地はまだまだあるので毎年3haずつ拡大予定。
栽培品種:カトゥーラ、ブルボン、ティピカ収穫:完熟チェリーを選択的に手収穫
精製:発酵槽を使用したウォッシュト
乾燥:ビニールテント付の乾燥棚
ドライミル: 脱穀⇒風力⇒スクリーン⇒比重⇒カラーソーター ※スペシャルティ用(処理量の少ない)ラインがありそちらで選別
その他:フェスパ農園は1960年にVictor Arehundro Garcia氏が設立し、Wilderの父Oracio氏が引き継いでいる。3代目にあたるWilder氏は若干24歳の若者だが、自らの希望で18歳時にエクスポーター主催の農園指導員研修に応募し、農園管理について学んでいる。実家の農園でその内容を実践し、生産性・品質双方で飛躍的な向上を実現したため、現在ではWilderが農園指導員の一人として活躍するとともに、フェスパ農園をモデル農園として開放し、他の生産者が直接訪問し学べる場所としている(ウアコの集落から徒歩で約40分も急こう配の上り下りを歩かなければならないが)。※モデル農園高 齢の生産者は木を切らないという慣習を持っていたり、セミナーや指導だけでは実践に踏み切る農家が少ないため、推奨農法を実施している農園を指定。剪定や 施肥、どういった樹間で植えるか、シェードコントロール、収穫から乾燥をどのように行うかなどありとあらゆることを実際に見てもらい結果も確認してもらう ことで、農家が納得し実施できることを目的としている。実際、Wilder氏は剪定やカットバックを行い生産性の改善を行おうと父親のOracio氏に相 談したところ同氏は激怒。話し合いの末、1haを試験的に実施し効果を確認できた後に農園全体に対し行うことを実現している。現在Wilder氏は200農家を担当しているが知識と実績を兼ね備えていることで若いながらも高い評価と信頼を得ている。
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